成瀬映画に登場する風景

NEW 2020.1.13 『妻の心』(1956年)A


映画の後半、喜代子(高峰秀子)が料理を習いに通う町の洋食屋「はるな」に向かう健吉(三船敏郎)が歩く、群馬県桐生市の通り。
画面写真の右側に「カニ川小路」という文字が読み取れる。
グーグル検索すると、桐生駅の近くに「かに川通り」という通りがある。
映画の中で「駅の近くにある『はるな』」という台詞もあるので、この通りのどこかまたは附近の路地でロケしたと推測できる。
「はるな」の入口の外観、店内はもちろん東宝撮影所内のセットだろう。

本作には、この他にも当時の桐生市内のロケーション風景が随所に出てくるが、その場所は不明。

本作の銀行員役=三船敏郎の感情を抑えた渋い演技は、黒澤映画の三船とはまた違う魅力がある。
最近本作(未DVD化、未配信)を録画ブルーレイで再見したが、高峰秀子の美しさ、色っぽさをあらためて感じた。
成瀬映画では『浮雲』『女が階段を上る時』と並ぶ。


  




  


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